厚沢部文化遺産調査プロジェクト

北海道厚沢部町の文化遺産や歴史、自然について紹介します。

鶉山道を歩く「37甲_俄虫村字焼山旧道及び岩面眺望」編

『鶉山道図鑑』「37甲_俄虫村字焼山旧道及び岩面眺望」に描かれた「旧道」を確認したくて現地に行ってきました。 結論から言うと、場所を間違えました。 どうやら一本奥の尾根を上がってしまったようです。

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37甲_俄虫村字焼山旧道及び岩面眺望之図

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踏査ルート(背景:地理院標準地図)

いわゆる「由利工業のプラント」のところから山際にあがります。 国有林の管理道路と思われる山道があるので、これに沿って等高線と平行に移動します。 どこかで、尾根に上がる旧鶉山道を見つけられるのではないか、と考えたのです。

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国有林にともなう管理道路

尾根に上がる旧道を探そうと試みるものの、急な斜面に阻まれる。 旧道も見つけられない。

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焼山付近の急な斜面

一旦沢に降りて再び尾根を登る。

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大きな谷を越えて別の尾根に取り付く

ところが、尾根の中腹で切り立った岩盤に阻まれ、踏査はここで終了。 回り込むことはできるものの、鶉山道がこの岩盤付近をわざわざ通る必然性はなさそう。

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行く手を阻むチャートの岩盤

岩盤からは「岩面眺望」を描いた視点場付近まで見通せる。 岩盤らしきものは「岩面眺望」には描かれていない。

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岩盤付近からみた視点場推定位置

今回の踏査では、旧道に上がることができませんでした。 どこかで見落としたのかと思いますが、残念でした。 これに懲りず、またトライします。

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踏査ルート

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