厚沢部文化遺産調査プロジェクト

北海道厚沢部町の文化遺産や歴史、自然について紹介します。

2021-01-01から1年間の記事一覧

五稜郭はなぜ星型か

函館市五稜郭のような稜堡式城郭は、突出した稜堡の特徴性が強く、しばしば「稜堡」そのものに重要性があると誤解されます。 しかし、「稜堡」そのものは「結果として生じる」ものであり、突出した稜堡自体が防御機能を有するわけではありません。 五稜郭と…

坂を登る不思議な用水

「あっさぶ七不思議」の一つ、なぜか水が上に登っているように見える不思議な現象です。 厚沢部町赤沼町にある用水路は、上流側から見ると水が低い方から高い方に流れているようにみえる不思議な用水路です。 坂を登る用水 フルスクリーン表示 用水路は上流…

鶉山道を歩く「37甲_俄虫村字焼山旧道及び岩面眺望」編

『鶉山道図鑑』「37甲_俄虫村字焼山旧道及び岩面眺望」に描かれた「旧道」を確認したくて現地に行ってきました。 結論から言うと、場所を間違えました。 どうやら一本奥の尾根を上がってしまったようです。 37甲_俄虫村字焼山旧道及び岩面眺望之図 踏査ルー…

レク森観察会〜雪森トレック〜

2月13日(土)、厚沢部町土橋自然観察教育林でスノートレックを行いました。道南各地から30名を超える方々のご参加をいただきました。 準備体操を終えて森の奥へ向かいます。 森の入り口でウサギの足あとを見つけました。 ウサギは、前足を前後に着地し、後…

「 “あっさぶ”の 鹿子舞(通称ししこ踊り) 」復刻版

昭和40年に厚沢部町教育委員会が作成した「“あっさぶ”の鹿子舞(通称ししこ踊り)」は、厚沢部川流域に伝わる鹿子舞調査の記録として貴重な資料です。本資料は刊行後50年を経ていることから、パブリックドメインとしてここに全文及び図版を掲載します。 なお…

『鶉山道図鑑』を読む

『鶉山道図鑑』とは 『鶉山道図鑑』は明治19年に成立した北海道庁が最初に手がけた大規模な公共工事の記録です。鶉山道の工事は明治18年8月に着工され、19年に完成しました。『鶉山道図鑑』は、本工事の現場視察に北海道長官・永山武工事北海道長官永山武四…